建設業という業種は他の業種に比べて必要な資格はとても多いのが特徴です。

自分自身の財産になるから取っておいて損はないんですけどね。

今回はその中でも最もメジャーな資格の「1級土木施工管理技士」についてお話します。

【用途】

まず、会社から1級土木施工管理技士を取得しろと言われるけど取れば何に使えるの?を説明します。

①建設会社はすべての工事を施工する際には「主任技術者」を指定して現場に常駐させる義務があります。
この主任技術者になれる条件が以下の通りなんです。

国土交通省令で定める指定学科を卒業 高等学校卒業後、実務経験を5年以上有する者
大学、高等専門学校卒業後、実務経験を3年以上有する者
建設工事に関し10年以上実務経験を有する者
国土交通大臣が、イ又はロと同等以上の知識及び技術又は技能を有する者と認定した者

 

 

指定学科というのは土木工学科(別名でもそれに類似する学科)のことを言います。

そしてこの条件「ハ」が2級土木施工管理技士以上の資格を有するものという事なんです。

これを見ると1級ではなくて2級土木施工管理技士の資格さえあれば十分に思えますがなぜ1級が必要になってくるのか説明します。

工事の請負金額が大きくなり工事を行うにあたり下請負額が4,000万円以上になる場合は(建築工事一式は6,000万円)主任技術者に代えて監理技術者を配置しなけれなならない。(請負額ではなくて下請負額なので間違わないように)

となっています。

この監理技術者になることができるのが1級保持者なんです。

つまり2級土木施工管理技士だと少額工事しか担当できないけれど、1級土木施工管理技士を所有していることにより全ての土木工事を担当することができるということです。

この1級土木施工管理技士を持っているかいないかで億単位の工事を受注出来る出来ないが変わってくるのでこの資格保有者には1万円程度の
資格手当を払っている会社も多いです。

【難易度と勉強時間】

こちらは他の国家資格に比べるとやや易しいか普通のレベルだと思われます。

勉強は通常の仕事をこなしながらになるので夜に2~3時間程度行ったとして最低でも2カ月は必要です。

【試験内容】

1級土木施工管理技士は二次試験まであります。

一次試験は通常「学科試験」と呼ばれ出題範囲は土木工学等・施工管理法・法規の3科目からなり、四択のマークシート方式で96問出題されます。

必須問題は35問、選択問題は61問中30問解答しますので、96問中65問を解答する試験となります。

合格ラインは60%以上正解が必要なので35問を正解させる必要があります。

この一次試験に合格すると今度は二次試験です。

二次試験は通常「実地試験」と呼ばれ、学科試験のような四択マークシートではなく記述式であり、実務経験の有無・土木工学に関する知識・施工管理に関する知識が問われるのはもちろん、表現力も問われる試験となっています。

この実務経験に関する記述は品質管理、工程管理、施工計画、安全管理、出来形管理、仮設工、環境保全、建設副産物の8つのテーマのうち1つが指定されます。

毎年、どのテーマが出題されるのかわからないので各テーマに沿った記述内容を事前に作成し、覚えておく必要があります。

合格ラインはこちらも60%ですが、配点が非公表の為(実務経験に関する記述は配点が大きいと言われている)、実地試験に関する分野はまんべんなく勉強する必要があります。

二次試験まである試験なので仮に一次試験は合格し、二次試験は不合格であった場合、翌年に限り一次試験を免除出来ます。

だからと言って2年計画で取得するなんて言わないでくださいね。笑

【合格率】

以下の表は平成19年~平成30年の合格率です。
 

  学科 実地
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
平成19年 42,234 21,458 50.80% 35,161 12,899 36.70%
平成20年 40,556 28,603 70.50% 37,593 9,743 25.90%
平成21年 34,900 17,762 50.90% 34,205 6,544 19.10%
平成22年 39,733 21,066 53.00% 30,864 5,720 18.50%
平成23年 34,241 13,959 40.80% 26,617 5,544 20.80%
平成24年 37,703 20,674 54.80% 27,675 9,585 34.60%
平成25年 32,639 19,568 60.00% 29,182 10,299 35.30%
平成26年 33,130 19,389 58.50% 28,010 11,064 39.50%
平成27年 35,810 19,551 54.60% 27,547 10,266 37.30%
平成28年 35,340 19,454 55.00% 27,846 10,219 36.70%
平成29年 34,629 22,930 66.20% 31,414 9,424 30.00%
平成30年 28,512 16,117 56.50% 27,581 9,521 34.50%

 

学科は平均合格率55%、実地は平均合格率30%となっています。

意外と合格率高いじゃんて思っているかもしれませんが実はそうではないんです。

受験者数が30,000人だとします。

うち、学科の合格者は55%の16,500人です。

そのうち実施を合格できるのは30%の4,950人となります。

これは学科から実地までストレートで受験した人が合格する確率は16.5%ということです。

2人に1人は実施試験で一度不合格になるということです。

【まとめ】

いかがでしたか?

合格率16.5%という数字は国家試験の中では合格率が高い試験となっています。

現場経験の少ない人は実地試験の経験記述で苦労するかもしれませんがしっかりと勉強すれば受かる資格です。

一発合格を目指して頑張ってくださいね!!



試験内容は新傾向の問題はほぼ無く過去に出題された内容からほぼ出題されます。

なので問題集は過去問5年以上乗っているものを購入して勉強するのが合格への最短ルートでしょう。

アマゾンや楽天で「1級土木 過去問集」と入力して検索すると沢山出てきますよ。

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