昨今の日本社会は週休2日というものはほぼ常識の考えであり週休3日を謳う企業まで出始めている。
しかしながらどうだろう。
時代の流れに取り残された建設業。
建設会社の求人を見ると他の業界に比べて年間休日日数が極端に少ないのが分かる。
仕事は天候、工期に多いに作用され日中に現場をこなし帰所してから書類整理なんてすると残業を回避なんてどうすれば良いの!?って思うような業界です。
土曜日出勤は当たり前。(むしろ最初から出勤日としてカウントされる)
なんなら日曜日まで出勤しないといけない日もあるという現状。
1日8時間 週40時間という労働基準法があるにも関わらずそれを建設業会は特例ということでそんな法律無視。
よくニュースで月の残業が100時間を越えたために鬱になり自殺しましたなんてニュースを見るがそんなん建設業だったら毎日自殺者出てるわって思ってしまう。
単純に考えて建設業が週休2日だったと仮定すると残業時間は
月~金 1日3時間残業×5日=15時間・・・①
土 通常勤務8時間+残業3時間=11時間・・・②
①+②=26時間・・・③
③×4週=104時間
となってしまう。
これに上記以上の残業や日曜出勤も考慮すると他の業界よりもいかに働いているのかがよく分かる。
現在の建設業は技術者の高年齢化と担い手不足という問題に直面しており新卒者にとって魅力的な業界にすることは最重要課題なのです。
よく、この仕事は天候等に左右されるためある程度の残業や休日出勤には目を瞑ってもらわないと困る。なんて言い方をする人もいます。
それは違いではないのですがそれを正当化してしまうと今後のこの業界は他の業界より一層取り残されガラパゴス状態になりかねません。
会社を経営する目線から言っても早く現場を完成させて次の現場に移ればそれだけ完工高は上がります。
日給月給の作業員が多くいるこの業界では土曜日休みになると給料が減り困るので今まで通りでよいという声もあります。
しかしながらこれを打開しようと動いている業界の人間は1%にも満たないでしょう。
しかし、これまでの意見は全て熟年者の意見です。
これからあと数年で引退する人間が今のことばかりを考えて動いた結果がこれなのです。
これだけ他の業界に比べて魅力がないと皆が思っているのにどうして新卒者がこの業界で働きたいと思えるのでしょうか。
はっきり言って皆感覚が麻痺しています。
そろそろ気付くべきです。
これからの日本を背負うのは今の若者たちなのです。
熟年者の意見だけを鵜呑みにしてこれから先なんの進歩もなければこれから先の若者達がかわいそうです。
国では上記の問題に対してようやく重い腰をあげたようで「働き方改革」と題して今後5年以内に困難業者を除き週休2日を100%実現すると銘打っております。
しかし、また国は抜け穴を作りましたね。
「困難業者を除く」って何?
どの会社も国が働き方改革を発表してから今日までうちの会社は出来るよっていう声を1度も聞いたことはありません。
そうなれば全社が困難業者になるのでなないでしょうか。
働き方改革を行うということだけで実効性のある政策は何一つ現場まで降りてきていません。
根本的には
工期を伸ばし発注金額を増やす。これに尽きます。
しかしこれには世間一般の認知も不可欠なのです。
例えば家を建てるとします。
施工業者に休みが増えると家の完成が遅くなります。
その分経費が掛かり金額が高くなります。
マイホームを考えている人にとったら完成は遅くなるわ、金はかかるわで踏んだり蹴ったりな話ですよね。
だから理解してもらう必要があるのです。
国は建設業を週休2日にします!ではなく週休2日にしたいから各々の会社でなんとかしてね~といか現状では読み取れません。
私は真剣に考えています。
本気でこのままではこの業界は廃れていく一方です。
今のままでは何も変わらないでしょう。
答えは見いだせません。
でも明日何か思い付くかもしれない!という前向きシンキングで日々頑張っています。
さて、明日も頑張りますか~!!
一応こんなんでも会社役員なので日々建設業の取り巻く状況に一喜一憂しながらより良い方向に進むように奮闘しているのです!!!笑
以上!答えでなくてすみません。